古来より関東地方の霊峰として尊崇を集めてきた筑波山。男体山、女体山の二峰を持つことから、生産のシンボル、神の住む山として、古くから多くの人々に愛され、信仰されてきた。多くの歌人を魅了し、「万葉集」や「小倉百人一首」などに数多く歌われている。関東平野の真ん中に突如出現する標高877メートルの、その美しい姿は「西の富士、東の筑波」と並び称されてきたほどで、ピラミッドではないかとも言われる。実際に、山中にある筑波山神社から頂上に至る参道には、大量の巨石が群をなしている。弁慶七戻り、母の体内潜り、裏面大黒岩、高天ヶ原、出船入り船岩、蝦蟇石、大仏岩などといった怪しい名前のついた巨石群が続いていくのである。登りはじめてちょっと疲れたかな、というタイミングでこれらの巨石群が登場する。例えば、弁慶七戻り。巨大な2本の石柱に、今にも落下しそうな巨岩が乗っている様は、まさにメンヒルと言えるだろう。


筑波山全景

弁慶七戻り

高天原